作家角田光代が語る好きな事を続けるたった2つの方法

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「好きなことを仕事にしなさい、そうすれば明日から働かなくても良くなる」(トーマス・エジソン)

勘違いしてはいけないのは好きなことが必ずしも楽しい状況ではないということ

それでもなお、好きであり続けられるのは

①好きな事の本質がぶれないこと

②嫌いな事は遠ざけること

角田光代さんのインタヴューを聴講してプロとはどういうことなのか理解できました

生きる原動力は大好きな人とお酒を飲むこと

お酒は基本毎日飲まれる角田さん、人生の中でとても大切で潤いのある時間は大好きな人とお酒を飲む時間だそうです

角田さんの大好きな人とは友達だったり家族だったり、尊敬できる人だったり

お酒が好きというよりは一緒にいると心の栄養になる人と時間を共有することの楽しさ

それが自分にとって大切な時間だということが伝わってきます

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30代まではお酒を飲むことは仕事として飲むことが多かったそうですが、正直つまらなかったそうです

角田光代さん
角田光代と飲みたい訳でもなく、私も飲みたい訳ではない」そんなお酒の席を極力無くし例え仕事の打ち合わせであっても大好きな人となら飲むようにしている

「好きな人」では無く「大好きな人」

ここがミソですよね!言葉を職業としている人らしくこの表現はとてもわかりやすいと思います、時間を有意義に過ごす、価値ある時間を過ごす、そういう生き方をするためキーワドとして参考になる言葉です

私事ですが尊敬する先輩から酒は「サシ飲み」を大事にしなさいと教わりました

1対1でじっくりを話をする時間を作る、お互いが対峙する、お酒が胸を開く薬になれば大勢で飲む2時間とは中身の濃さが違う、酒が目的ではなく相手との時間が目的となる飲み方いい

そう教わりました

変わらない生き方と周囲の評判

本気で対峙するということ

”ベストセラー作家で人気小説家となっていくうちに何が変わりましたか?”

という質問に対して

角田光代さん
私はベストセラー作家ではなく、多くの小説の中の一部が映画や、マスコミで取り上げられるて売れているだけ、人気はそういっったスポットライトを当てられた作品であって私ではない

一見とてもクールに答えておられますが

浮かれることはなく、むしろストイックに仕事に対する取り組み姿勢をインタヴューを通じて感じることができます

名前が売れたり、賞を受賞すると取材の量がだんだん増えてきたそうです

そうすると、受賞作を読むことなくインタビューを取りに来る取材陣がどんどん多くなってきて今まで感じたことのない感情が湧いてきたと言います

だから今は取材も極力受けないようにしているそうです

ビジネス社会ではよくよくあることです、準備もせず相手のことも企業のことも予備知識を入れずにアポイント入れたり、営業したりって結局とても不合理なことだと思うんですよね

”私は本当に何も変わっていないんですよ”

言葉にはプロとしてもがき苦しみながら生きてきて今もその途上にあるという意識の表れではないでしょうか

周りがTOPランナーとして評価するようになってきたが、変わったのは自分でなくて周りの人たち

今までは評価をする人もプロだし、真剣に小説を愛するファンの人たちの中に支えられてきた故に賞賛も批判も素直に受け止めることができた

人気というもの書きとしての自分には関係のない事に単に群がる人が増えたということに憂いを感じておられるようです

だから嫌いなことは遠ざけるというのは筋に適っている考えだと思います

八日目の蝉 (中公文庫)

出典:amazon

主演:井上真央、永作博美:冷え冷えとした娘の現在は過去に自分を誘拐した女性の母性を辿る旅に出る、幸福とは一体何かを考えさせられる

仕事は好きだけど楽しい訳じゃない

角田さんは小説を書くことは「仕事」だと割り切った言い方をされます

次の仕事をもらうためには売れなければならない、その恐怖感、切迫感を語り口からものすごく感じます、だから決して仕事は楽しいだけのものではないと

読んでもらう小説家になるために11年間毎月25個もの連載を続けてきた、それはプロとして上達するためだと言い切る

角田光代さん
小説はある程度売れて欲しい、それは次も仕事としての依頼を貰うため、でも大ヒットをして欲しくない、単純に小説の楽しんでくれる人たちに読んでもらいたいから

仕事は楽しい訳じゃないけど今億万長者になったとしても小説を書くことは絶対にやめない、それは書くことが好きから

小説が売れることよりも、作品が出来上がった時の安堵が喜びだという

これがプロとしての生きるという本質がよく解るコトバです

紙の月 (ハルキ文庫)

出典出典:amazon

主演:宮沢りえ 多くの嘘や建前の社会から堕ちてゆく女性を通して薄っぺらな善悪を描く、やはり幸福とは一体何かを考えさせられる

コミマ的に考える

これは商売でも同じで顧客との関係性の取り方にも置き換えられます

自分のことや商品を理解してくれる人が大事(好きなこと)

その為には楽しくはないが苦しい仕事はプロとして引き受ける、そしてその事が好きで喜びでもあるということです

好きなことを仕事にするのと、楽しいことを仕事にするのとでは若干ニュアンスが違う、

楽しめる力量は共感の大きさであってそのためにプロとして働く

 

小説は全て虚構、そこに真実が入れば虚構でなくなる

インタビューを通じてものすごく刺さったのは

角田光代さん
小説は全て嘘なんですよ、大きな嘘の柱を建ててそこから枝葉のように嘘を紡ぎ物語に仕立て上げる。だから自分のことや、知っている人のこと、実体験が入ると物語は崩れ落ちるんですよね

小説家の頭の中は一体どうなっているんだろうか

どれだけの人生経験をすれば小説を書くことができるんだろうか

昔からそう思っていたのですが

そういう意味では体験は次への道標にはなるのでしょうが、大切なことは頭を捻って考えて考えて、ストーリーを産むとこと

角田光代さんの生き方はビジネスでもプライベートでもとても参考になりました。

世界中で迷子になって (小学館文庫)

出典:出典:amazon

角田さんといえば旅の達人、虚構でない角田さんのほのぼのエッセイ

角田光代さんのエッセイ的生き方

角田さんの作品は小説以上に多くのエッセイが素敵です

小説と違い、ここに虚構はありません

日常や、旅や、大好きな猫を眺める一人の女性

しかしながら、ここはやはり一流の物書きさんです、ほのぼのとしながらも視点や表現がとても素敵です

今日も一日きみを見てた

出典:出典:amazon

猫好きの角田さん、愛猫トトちゃんをめぐるガハハなエッセイ

まとめ

角田さんにとって小説を書くことは仕事、書く行為は好きでもそれが楽しいかどうかは別次元

だけどエッセイは楽しいことがいっぱいなのかな

その事を割り切った上で、嫌いなことからは離れること

嫌いというのは決して好きの反対ではないということも重要かな、勉強になりました

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ono@comima.info

おのやすなり 日本コミュニテイー・マーケテイング研究会(通称コミマ) 代表 「社員のための社長史」「現代から見たあなたの過去と未来」「my life my art」などライフストーリーを伝えたいメッセージに変換し、発信を行っています。 1964年生まれ:大学卒業後、宝飾・アパレルチェーンにて、ストアマネージャー、エリアマネージャーとして勤務。その後温浴レジャー事業プロジェクトを計画していた企業に転職。取締役事業部長として複数の温浴施設、飲食店の開発、運営に携わる。 組織運営、顧客との関わりの中で重要な「理念」を伝えることを目的として会社設立。