脳を活性化させるための方法、先日経営コンサルタント石原明氏の公開講座を聴講してきました。
脳は同調する力を持っています、脳を鍛えるにはよりレベルの高い脳に同調させることがてっとり早い、結論はそういうことです。
そのためには二つの条件があります
一つは環境、もう一つはそのレベルについて行く最低限のスキルです。
そのことを、実例としてお話ししてくれるゲストとして、16歳になったばかりの一人の高校生の女の子が登壇しました。
彼女は日本育ちでありながら、英語はペラペラで、経営者を相手に高級ワインを輸入して販売する経営者なのです!
目次
自分を変える環境に身を置く
自分で決める重要性
彼女は現在スイスのボーデイングスクールに通う現役の高校生です。
地方育ちの彼女は小学校を卒業すると、スイスにあるボーデイングスクールに入学します。
ボーディング(boarding)とは「寄宿、下宿生活」を意味する言葉で、両親や家族と離れ、寮生活において学業のみならず心身共に修養し、規則、礼儀、自立心、コミュニケーション能力を養成する。授業は少人数で行われることが特徴である。
各国には歴史的に有名なボーデイングスクールがありますが、スイスは世界中から名家の子息息女が集まる名門のスクールが数多くあります。
とある地方の病院の、3人兄弟の末っ子として生まれた彼女は中学受験の際に母親から、海外の学校も選択肢として考えたらどうか?と言うアドバイスに耳を傾けました。
地元の名家に育った彼女は、日本育ちですが、赤ん坊の頃から海外のサマースクールに参加しており、海外に対するハードルは極めて低かったのです。
小学校6年の時にスイスに出かけて、その環境が気に入り自分で進学を決めました。
毎年のようにサマースクールに通っていたとはいえ、英語での授業、日常生活を送るのは大変です。しばらくは何もかもわからなくて、ひたすらグーグルを介して意味を調べ、教えを請う生活が続きました。
中学1年にして自分のことを見つめ直すと、日本では名家の育で勉強もできる、そんな自分自身が生意気で嫌な奴だったと気づき客観的に自分を見つめ直しました。
周りは世界中の名家からきた子供達、英語が理解できない中で一番下から這い上がっていく覚悟がなければ生きてはゆけない。
モチベーションは、自分で決めた!ということ、兄弟からは、日本の受験から逃げたと言われることに反感を持ち、必ず見返してやるという負けん気の強さ!この思いが強かったと言います。
好奇心が最大の武器
そんな彼女が、なぜ高校に入ったばかりで経営者なのか?
彼女のお父さんは医師であり、病院の経営者でもあります。父親は経営コンササルタンの石原明氏の教えを請う中で、後継者である自分の子供達の教育についても相談されたようですが、その中で石原氏は彼女の中に光るものを見つけのだそうです。
”(夏休みなどで)日本に戻っている間に、経営を学んでみない?”
この言葉に興味を持ち、経営について師事を始めたそうです。
今16歳ですから、師事を始めたのは中学生の頃でしょう・・・(⌒-⌒; )
”フランスに一人のワイン職人がいます、その方のワインは日本では売っていません、彼に会って、許可を貰えればその販売を行う会社を立ち上げて見てはどう?応援はするよ!”
その言葉を信じて、彼女はフランスに交渉に行ったそうです。
突然現れた日本の女の子に面食らったかどうかはわかりませんが(多分面喰らってますね、今日会場を埋め尽くす多くのおじさたちのように!)快諾を受けます。
このワイン、一本36,000円の高級ワインです
フランスでは16歳から飲酒は可能なのだそうです、流石ワイン王国です、そして美味しいと感じたというから只者ではない。。。
やはり自分で決める
彼女は医師の家庭に生まれました
彼女が医師になるのかどうかの選択はもう少し先延ばしも出来ますが、病院経営という経営者の道に強く惹かれており、そしてその道はすでに歩み始めています。
彼女の家庭が素晴らしいのは子供の好奇心を最大限に尊重していること、そして選択は彼女自身が行っているということです。
”好きなことをさせてやりたい”と言いながらその実は親のエゴ!という親は結構おられます。
親の描く子供を演じる子供は大変です。
しかし、彼女を見ていると楽しんでいることは間違いないです、会場に詰めかけた多くの人たちから学びとってやろうとする、純粋でギラギラした波動を感じることができます、大人たちはむしろその波動に飲み込まれているようでした。
脳が同調できる最低限のスキルを磨いておく
会場の皆さん、もしよかったら経費で買ってください
石原氏の最後に一言どうぞの言葉に、”皆さん、もしよろしけらば経費でワインを買ってください、本日は一本〇〇円にさせていただきます!!”
女子高生社長の言葉に、会場はドッと沸きます!!
しかし、これは凄いですね、やはり只者でないと感じます。
『経費で買ってください』とは、マーケットを明らかに経営者に絞った発言です、先日は経営者ばかりが集まる会合の懇親会で、162本の販売を記録したそうです。
もう一度言っときますが、定価は1本36,000円ですからね(−_−;)!!
彼女にとって、この懇親会での営業活動は、人生の中で(16年間で!!)もっとも頭を回転させて、脳みそを同調させた、スリリングで自分を成長させた数時間だったそうです。
石原先生という大きな看板の後ろ盾があるのは確かです。16歳の女子高生が立ち上げた会社の商品という話題性もあります。ワイン自体も有名な畑から取れたネームバリューのあるものです。
そういっことを差し引いても、懇親会に参加している経営者たちは、地下アイドルの握手会にやってきた人たちではありません。
そんな中で話をする、商売をするには最低限のスキルがなければ話にはなりません。
彼女が人生16年でもっとも脳を動かし、同調させたということは、なんとか追付けるだけの準備をしていたことに他なりません。
この準備を怠らずにできるかどうかが、才能を大きく伸ばすことができるかどうかの違いだと思います
スーツケースはいつも二つ
彼女が日頃から経営視点でスキルを磨いているエピソードをもう一つ
日本から、スイスの学校に戻る時にはいつもスーツケースを二つ持って帰るそうです。
一つは自分の衣類、もう一つは1本のカップ麺やお菓子をケース一杯に詰めて帰るそうです。
やはり高校生ですね、おやつは必須です・・・!
これ、寮の学友に売るためなのだそうです。スイスではジャパンクオリティの評価が高く、とても人気があるそうです。日本食品の専門店もあるのですが、物価の高いスイスでは日本国内の10倍くらいの値段がついているそうです(カッヌードル1,000円(⌒-⌒; )・・・)
それを、お店よりほんの少し安く学友に分ける・・・・
なんともしっかりしています、。
だけど、彼女は心底商売を楽しんでいるのでしょうね、将来が末恐ろしい感じもします。
まとめます
才能を伸ばすために脳を活性化させる二つの要因
①脳を活性化させないとならない環境に身を置くこと
②自分よりも才能や実績のある人と対峙して、なんとかついていける最低限のスキルを習得しておくこと
彼女の販売するワインは、私には高嶺の花です。
最低限のワインの知識と、それを購入できる環境に身を置けるよう努力してみるかな・・・(⌒-⌒; )
ono@comima.info
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