おふくろの味の定義

自分史のススメ

おふくろの味というのは人それぞれ!

先日飲み会で昔懐かしの食べ物で盛り上がった時の会話で、マルシンハンバーグについて盛り上がりました。

♫マルーシン、マルーシンハンバーグ♫

今でも、スーパーの店頭に並ぶマルシンハンバーグは、インスタントハンバーグの走りの商品で子供の頃頻繁にTVコマーシャル放送されていました。

 

小学校の頃の我が家は、母親が作る手作りハンバーグが夕食の献立の定番メニューの一つでしたので、マルシンハンバーグが食卓に並ぶことはありませんでした。

学校では

”俺ん家は昨夜マルシンハンバーグやった ”

”俺はこないだ3個も食べた!! ”

などと悪ガキどもがこぞって自慢しあっていたのを思い出します。

私はマルシンハンバーグが食べたくて、食べたくて、リクエストしますが一向に受けいれてもらえませんでした。

ある日、母親の買い物について行き売り場で直訴をしてやっとの思いでその日の献立はマルシンハンバーグになったのです。

期待に胸膨らませて、出てきたマルシンハンバーグを一口食べると・・・・

これはハンバーグじゃない!

イメージとかけ離れた味に、一口食べただけで残してしまいました、パサパサの感覚がいつもと違ったのだと思います。

これ以来、私にとっての思い出のおふくろの味NO1は手作りハンバーグが君臨しており、それ以来マルシンハンバーグは口にしておりません。

ちなみに、しっとりしたイシイのハンバーグは結構好きでした!

私にとっては、母のハンバーグを確固たる位置付けに貢献したマルシンハンバーグですが、やがて時代は共稼ぎで仕込み時間の要らないインスタント食品が食卓で主役を演じるようになります。

日に日に味も改良されるなかで、忙しい母親が、お腹をすかした子どものために、さっとつくるお惣菜がおふくろの味となった方も多いと思います。

母親の後ろ姿とともに残る記憶はそれだけでご馳走です、さっと作ってもらったマルシンハンバーグがおふくろの味という方も多いのではないでしょうか。

マルシンハンバーグ支持派のおっさんも、不支持派のおっさんも、それぞれが母親の背中を思い浮かべ、食卓に座る子供時代の自分の姿を懐かしんでいました。

おふくろの味の思い出は千差万別、感情は味覚をご馳走にしたり、苦いものにしたりと変化させます。

思い出の味から記憶を辿ると、書き残したい感情が蘇るかもしれません。

 

 

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おのやすなり 日本コミュニテイー・マーケテイング研究会(通称コミマ) 代表 「社員のための社長史」「現代から見たあなたの過去と未来」「my life my art」などライフストーリーを伝えたいメッセージに変換し、発信を行っています。 1964年生まれ:大学卒業後、宝飾・アパレルチェーンにて、ストアマネージャー、エリアマネージャーとして勤務。その後温浴レジャー事業プロジェクトを計画していた企業に転職。取締役事業部長として複数の温浴施設、飲食店の開発、運営に携わる。 組織運営、顧客との関わりの中で重要な「理念」を伝えることを目的として会社設立。

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