一流と呼ばれる人の本当の考え方は一流の人でないと解らないのかもしれない
魚屋として超一流と呼ばれる松本秀樹さんのインタヴューを聞いていて極めることの異次元さを垣間見た気がします
ありきたりな言い方ですが一途さの質
戦っているし、戦友だし、語っているし、慈しんでいる
誰と・・・?
魚たちとです・・・・
日本一の高級鮮魚店根津松本店主根津秀樹さんのインタヴューでそう感じました
目次
銀座の寿司屋にも並ばない魚との対話
これからの目標は聞かれて松本英樹さんはこう答えている
松本さんの営業する根津松本は日本一の高級魚を扱う鮮魚店として東京文京区に店を構えている
そこに並ぶ魚は芸術的で銀座の一流の寿司屋にも並ぶか並ばないかの高級魚を取りそろえている、当然値段も高い
平穏でいられるとは魚からのプレッシャーに耐え勝つことあることだと言う
常に魚との対話であると語る
どんなに辛くてもお客様の数が少ない時でも決して魚の質は落とさず、決して値段は下げず、決してロスは出さないをモットーに今までやってきた、その魚たちとの誓い
穏やかだが激しさを含んだその語り口はお客様の信頼を得たというよりは魚達の信頼を得たという自負とそしてこれからも一切の妥協は許さず裏切らない問いう新たな誓いのように聞こえる
魚を表現する
出典:amazon
松本秀樹松本さんお店は魚屋らしくない、外観は和菓子屋のようで店内は木のショーーケースに美しい魚達が並んでいる
一流の魚は築地に足繁く通っても、仕入れた魚を安定して販売できる信頼がなければ仕入れるどころか決して目にすることもできないそうだ、
築地には表には出てこない魚たちがいる、限られた人にしか姿を表さない魚たち
若き頃築地市場で床に落ちているマグロを見続けていた頃、同じ年頃であっても百貨店や寿司屋の仕入れ担当者はケースに入った魚を見て買っていくことを悔しい気持ちで見ていたそうだ、それが松本さんの原動力
築地の仲買人に認められるということ
今は高級なお寿司屋さんでも見ることのできない魚を仕入れることができる、その喜びよりも責任感の方が強いのではないのか、インタビューを通じて強烈に感じた
築地の仲買人に認めてもらうということは魚に認められることだということを感じる
NHKプロフェッショナルに取り上げられて
開業して10年、本当の意味で事業が安定したのはつい2年前のMHKプロフェッショナルに取り上げられてからだという
プロフェッショナル、玄人、職人、いろいろな呼び方があるのでしょうが発信力の人だと思います。魚達と対話をしてベストな方法で最高の見せ方、食べ方を発信し続ける
こだわりのあるお客さまとの対話、そして今では全国から魚屋さんが根津松本を視察に来るそうです
自分の商品とのコミニテイー
松本さんのインタビューを聞いていて強く感じることがあります
それは商売をする上で人と人とのコミニケーション以前に自分の扱う商品とコミニケーションを取っているか?ということです
仕入れて売るではなく、仕入れた商品をどう演出してやるのか?
松本さんは常に魚たちと対話をしています、そこに集まる魚たちと人とのコミュニティ
そこで表現される店づくりのための提供の仕方、魚の見せ方、食べ方、技、発信が人を惹きつけていることは間違いがない。
若い衆も3人ほどおられるそうで淘汰が続く街の魚屋の中で新たな風が吹くのではないかと思います
お値段は高いそうですが機会があれば勇気を振り絞って一度お邪魔してみようと思います
根津松本店舗情報
日本一の魚屋「根津松本」に選ばれたこの世もっとも旨い魚
根津松本店舗情報
ono@comima.info
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